笹塚 「山横沢」
2008/06/24/23:55
[東京の蕎麦]渋谷区
オフィスを出たら・・、「飲んで帰る」と、彼からメール。
だったら、私もちょっと寄り道していこう~と、気になっていた笹塚へ
以前は、毎日乗り換えに使っていた懐かしい笹塚の駅。
北口を出て、ライフの前の細い路地を通り過ぎ、だんだん静かになった辺りに・・・
「手打ちそば」の旗が目に入り、程なく細木で透かし壁になった、ほのぼのとした雰囲気のお店に辿り着く。

笹塚 「手打ちそば・うどん 山横沢」
暮れ始めた通りに、中からの光が漏れてきて、何だかとってもいい感じ・・・
だったら、私もちょっと寄り道していこう~と、気になっていた笹塚へ

以前は、毎日乗り換えに使っていた懐かしい笹塚の駅。
北口を出て、ライフの前の細い路地を通り過ぎ、だんだん静かになった辺りに・・・
「手打ちそば」の旗が目に入り、程なく細木で透かし壁になった、ほのぼのとした雰囲気のお店に辿り着く。

笹塚 「手打ちそば・うどん 山横沢」
暮れ始めた通りに、中からの光が漏れてきて、何だかとってもいい感じ・・・

開け放たれた扉を入ると、手作り感たっぷりの温もりを感じる小さな空間。
入ってすぐの所に一枚板で作られた大テーブルが置かれ、横に4人がけのテーブル席が二つ。奥には、厨房に面したカウンター席が4席ほど作られている。
一升瓶が前に並ぶカウンター席が良さそうだったが、お客さんが既にいらっしゃったので、横のテーブル席に腰を下ろしてほっと・・・。
和紙で作られた照明の柔らかな明かりに包まれた、木で覆われた柔らかな空気。山小屋かロッジの雰囲気を感じさせ、のんびり穏やかな店内は、すっと馴染み心地いい。
とすぐに、
「いらっしゃいませ
」
厨房からご主人が出てきて、にこやかな笑顔でお水を出して下さる。
ビールが飲みた~いっ、と思っていたので、まずはビールを。

すぐに出して頂いたビールで、お疲れ様、と一人ぷはっ
一心地ついたところで、置かれている品書きを広げると、6つ程並ぶシンプルなお蕎麦に、手ごろな値段で書かれたいくつかのお料理。長芋千切り、野沢菜、長なす・・、と見ながら、ふと壁に目をやると、そこにもいくつかのお料理が書かれてる。


「本日のおすすめメニュー」と手書きで書かれたものが、どれもちょっと魅力的。中から、ビールにも合いそう♪と、「油揚げとししとう焼き」をお願いすることに。
頼むとすぐ、じゅ~じゅううう~っと、勢いのある音が聞こえ、程なく目の前に置かれた一品。調理からすべてご主人お一人でなさっているよう。

と、まずは油揚げを頂くと、これが旨いっ
表面がカリっと焼かれ、噛み締めると中がしっとりと味わいのある油揚げ。添えられた、生姜風味の大根おろしがとてもよく合い、ビールにもぴったり。
しばしこれでビールを楽しんでいると、
「こんにちわ~」と、すっとOLさんらしい女性のお客さんが入ってくる。すらすらと注文している様子は、馴染みのよう。さらに、続いて又一人、ふらりと入ってきた男性のお客さんも、常連さんのようで、ご主人とあれこれと話をしている。
まだ新しそうだけど、すっかり地元に定着しているんだなぁ、と感じ、こんなお店が近くにあったらいいな、と私も既に思ってしまう居心地の良さ。
ビールも飲みおえてしまったので、お酒もちょっと頂こうと、一種類だけ書かれた「影虎」をお願いしながら、
「いつから始められたんですか?」
とお聞きすると、
「調度去年の今ごろ、6月で・・・。ようやく一年経ちました」
とにこにこと答えて下さる。

それで・・・、このどっしりとした花器の中に「一周年」の花が飾られているんですね。
と言うと、うれしそうに微笑まれ、
それまで何年か、赤坂の志奈乃さんで修行なさっていたと、話して下さる。
となると、しっかりしたお蕎麦かな?
などと想像しながら、お酒に合わせようと、これも「おすすめ」に書かれていた「スナップエンドウ」も一緒にお願いする。

手際よく、お酒に続いて出された「スナップエンドウ」は、シンプルに茹でて盛られた一品。

とは言え、程よい加減に茹でられたスナップエンドウはとても甘みが濃く美味しい。マヨネーズにほんのちょっと醤油を垂らし、お酒と共に、ゆっくりと楽しむひと時。
ゆるゆるとしたような優しい空気の中で、しばし憩う、心地のいい時間。
ふっと疲れがほどけて行くように、たっぷりと満喫し、〆のお蕎麦を・・・。
初めての事だし、シンプルに「もりそば」にしようと思ったが、壁に書かれている品書きの
「きのこそば つけ汁にもできます」
に惹かれ、それをお願いすることに。

程なくして出された「きのこつけ汁そば」。

想像した通り♪
盛られた蕎麦は、挽きぐるみで色の濃い太めの田舎蕎麦。
神楽坂の「志奈乃」さんの平打ちっぽいものとは違い、均一の太さの蕎麦は、角の立った雄々しい姿。

手繰り寄せると、優しく香る蕎麦の香りを感じ、口に含むとこれがしっかりとした腰。歯ごたえが強く噛み締めていくと、次第にじわりと穀物の風味が広がってくる。これをゆっくり楽しみ、飲み込むとその後で、ふっと残る蕎麦の甘み。
これは、美味しい
太打ちではあるが、もそもそとした感じはなく、何よりも噛み締める感覚が心地よく、素朴な蕎麦の味わいをたっぷりと楽しめる。
一方、好みの「きのこ汁」を・・・。
熱々の湯気を立てた汁には、見るからに茸類が盛りだくさん

まずは汁をそのまま頂くと、出汁の風味に茸の味わいが溶け出した、風味たっぷりの熱々の汁。エリンギ、なめこ、しめじ、えのき・・・と、盛りだくさんの茸がしゃきしゃきとして美味しい。

これに蕎麦を浸し頂くと、温められてもしっかりとした腰の蕎麦は、風味がさらに立つかのよう。
しかも、あまり濃すぎない汁なので、蕎麦の風味を邪魔しない。
はふはふと、結構量もあったお蕎麦にもかかわらず、あっという間に頂いてしまう蕎麦。
頃合を見て出された蕎麦湯は、さらさらとした熱々のもの。
これも注ぎいれ、ゆっくりと余韻に浸りながら、ほおっとするひと時
心地のいい時間に、しみじみとしたお料理に、しっかりとした田舎蕎麦。非常に満喫した思いで席を立つ。
「ありがとうございました~」
と、こちらまで優しい気持ちになってしまうような、ご主人の笑顔がとてもうれしい。
ご馳走さまでした~
駅からも程近く、なんとも心地のいいお店。
又ひとつ、素敵なお店に出会えた事がうれしく、また、ふらり~と訪れてみたいな、と・・・
*お品書き
もりそば、合いもり(うどんそば) 650円、けんちんそば、肉つけそば、辛みおろしそば、とろろそば 750円、鴨つけそば 1,000円、
(季節メニュー)きのこそば、きざみ揚げときざみねぎそば 850円、ぶっかけ 900円、鴨肉と水菜のみぞれそば、しろくろそば 1,000円
冷やっこ、冷とまと、長芋千切り、野沢菜 300円、長なす一本漬け 350円、板わさ、玉子焼き、たこぶつ 500円、そばがき 750円
(本日のおすすめ)スナップエンドウ、もずく、塩らっきょう、茗荷とカイワレのサラダ、油揚げとししとう 300円、たことトマトのマリネ、水菜とトマトのサラダ 500円
ビール 500円、日本酒(影虎)400円、焼酎各種 500円

「手打ちそば・うどん 山横沢」
渋谷区笹塚1-58-9
080-6709-1589
12:00~14:30 / 18:00~21:30
日曜・祭日定休
禁煙
入ってすぐの所に一枚板で作られた大テーブルが置かれ、横に4人がけのテーブル席が二つ。奥には、厨房に面したカウンター席が4席ほど作られている。
一升瓶が前に並ぶカウンター席が良さそうだったが、お客さんが既にいらっしゃったので、横のテーブル席に腰を下ろしてほっと・・・。
和紙で作られた照明の柔らかな明かりに包まれた、木で覆われた柔らかな空気。山小屋かロッジの雰囲気を感じさせ、のんびり穏やかな店内は、すっと馴染み心地いい。
とすぐに、
「いらっしゃいませ

厨房からご主人が出てきて、にこやかな笑顔でお水を出して下さる。
ビールが飲みた~いっ、と思っていたので、まずはビールを。

すぐに出して頂いたビールで、お疲れ様、と一人ぷはっ

一心地ついたところで、置かれている品書きを広げると、6つ程並ぶシンプルなお蕎麦に、手ごろな値段で書かれたいくつかのお料理。長芋千切り、野沢菜、長なす・・、と見ながら、ふと壁に目をやると、そこにもいくつかのお料理が書かれてる。


「本日のおすすめメニュー」と手書きで書かれたものが、どれもちょっと魅力的。中から、ビールにも合いそう♪と、「油揚げとししとう焼き」をお願いすることに。
頼むとすぐ、じゅ~じゅううう~っと、勢いのある音が聞こえ、程なく目の前に置かれた一品。調理からすべてご主人お一人でなさっているよう。

と、まずは油揚げを頂くと、これが旨いっ

表面がカリっと焼かれ、噛み締めると中がしっとりと味わいのある油揚げ。添えられた、生姜風味の大根おろしがとてもよく合い、ビールにもぴったり。
しばしこれでビールを楽しんでいると、
「こんにちわ~」と、すっとOLさんらしい女性のお客さんが入ってくる。すらすらと注文している様子は、馴染みのよう。さらに、続いて又一人、ふらりと入ってきた男性のお客さんも、常連さんのようで、ご主人とあれこれと話をしている。
まだ新しそうだけど、すっかり地元に定着しているんだなぁ、と感じ、こんなお店が近くにあったらいいな、と私も既に思ってしまう居心地の良さ。
ビールも飲みおえてしまったので、お酒もちょっと頂こうと、一種類だけ書かれた「影虎」をお願いしながら、
「いつから始められたんですか?」
とお聞きすると、
「調度去年の今ごろ、6月で・・・。ようやく一年経ちました」
とにこにこと答えて下さる。

それで・・・、このどっしりとした花器の中に「一周年」の花が飾られているんですね。
と言うと、うれしそうに微笑まれ、
それまで何年か、赤坂の志奈乃さんで修行なさっていたと、話して下さる。
となると、しっかりしたお蕎麦かな?
などと想像しながら、お酒に合わせようと、これも「おすすめ」に書かれていた「スナップエンドウ」も一緒にお願いする。

手際よく、お酒に続いて出された「スナップエンドウ」は、シンプルに茹でて盛られた一品。

とは言え、程よい加減に茹でられたスナップエンドウはとても甘みが濃く美味しい。マヨネーズにほんのちょっと醤油を垂らし、お酒と共に、ゆっくりと楽しむひと時。
ゆるゆるとしたような優しい空気の中で、しばし憩う、心地のいい時間。
ふっと疲れがほどけて行くように、たっぷりと満喫し、〆のお蕎麦を・・・。
初めての事だし、シンプルに「もりそば」にしようと思ったが、壁に書かれている品書きの
「きのこそば つけ汁にもできます」
に惹かれ、それをお願いすることに。

程なくして出された「きのこつけ汁そば」。

想像した通り♪
盛られた蕎麦は、挽きぐるみで色の濃い太めの田舎蕎麦。
神楽坂の「志奈乃」さんの平打ちっぽいものとは違い、均一の太さの蕎麦は、角の立った雄々しい姿。

手繰り寄せると、優しく香る蕎麦の香りを感じ、口に含むとこれがしっかりとした腰。歯ごたえが強く噛み締めていくと、次第にじわりと穀物の風味が広がってくる。これをゆっくり楽しみ、飲み込むとその後で、ふっと残る蕎麦の甘み。
これは、美味しい

太打ちではあるが、もそもそとした感じはなく、何よりも噛み締める感覚が心地よく、素朴な蕎麦の味わいをたっぷりと楽しめる。
一方、好みの「きのこ汁」を・・・。
熱々の湯気を立てた汁には、見るからに茸類が盛りだくさん


まずは汁をそのまま頂くと、出汁の風味に茸の味わいが溶け出した、風味たっぷりの熱々の汁。エリンギ、なめこ、しめじ、えのき・・・と、盛りだくさんの茸がしゃきしゃきとして美味しい。

これに蕎麦を浸し頂くと、温められてもしっかりとした腰の蕎麦は、風味がさらに立つかのよう。
しかも、あまり濃すぎない汁なので、蕎麦の風味を邪魔しない。
はふはふと、結構量もあったお蕎麦にもかかわらず、あっという間に頂いてしまう蕎麦。
頃合を見て出された蕎麦湯は、さらさらとした熱々のもの。
これも注ぎいれ、ゆっくりと余韻に浸りながら、ほおっとするひと時

心地のいい時間に、しみじみとしたお料理に、しっかりとした田舎蕎麦。非常に満喫した思いで席を立つ。
「ありがとうございました~」
と、こちらまで優しい気持ちになってしまうような、ご主人の笑顔がとてもうれしい。
ご馳走さまでした~

駅からも程近く、なんとも心地のいいお店。
又ひとつ、素敵なお店に出会えた事がうれしく、また、ふらり~と訪れてみたいな、と・・・

*お品書き
もりそば、合いもり(うどんそば) 650円、けんちんそば、肉つけそば、辛みおろしそば、とろろそば 750円、鴨つけそば 1,000円、
(季節メニュー)きのこそば、きざみ揚げときざみねぎそば 850円、ぶっかけ 900円、鴨肉と水菜のみぞれそば、しろくろそば 1,000円
冷やっこ、冷とまと、長芋千切り、野沢菜 300円、長なす一本漬け 350円、板わさ、玉子焼き、たこぶつ 500円、そばがき 750円
(本日のおすすめ)スナップエンドウ、もずく、塩らっきょう、茗荷とカイワレのサラダ、油揚げとししとう 300円、たことトマトのマリネ、水菜とトマトのサラダ 500円
ビール 500円、日本酒(影虎)400円、焼酎各種 500円

「手打ちそば・うどん 山横沢」
渋谷区笹塚1-58-9
080-6709-1589
12:00~14:30 / 18:00~21:30
日曜・祭日定休
禁煙
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